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2025年5月26日

ファインディ、シリーズDで国内外の投資家から総額20.5億円を調達。インドに続き、韓国・台湾へ進出!3年でアジアでの導入企業1,600社を目指す

~生成AIによる新たな開発支援サービスにも着手~

エンジニアプラットフォームを提供するファインディ株式会社(東京都品川区、代表取締役:山田 裕一朗、以下「当社」)は、この度、シリーズDラウンドで総額20.5億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。本ラウンドでは、JPインベストメント(※1)をリード投資家として、日本初投資となる韓国のLB Investment、米国のCarbide Ventures、台湾のDarwin Venture Managementに加え、国内のSMBCベンチャーキャピタル、ゼンリンフューチャーパートナーズ、インベストメントLab、オリックス、KDDI Open Innovation Fund 3号を引受先とした第三者割当増資を実施し、総額20.5億円を調達することを発表します。これにより、本ラウンドまでの累計資金調達額は43億円となります。

(※1)JPインベストメント株式会社の子会社と三井住友トラスト・インベストメント株式会社を共同運営者とするJPSグロース・インベストメント投資事業有限責任組合

◆ 当社の事業について

当社は「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる。」というビジョンを掲げ、ITエンジニア領域における個人・組織それぞれの課題解決に取り組んでいます。現在は、IT/Webエンジニアの転職サービス「Findy」、ハイスキルなフリーランスエンジニア紹介サービス「Findy Freelance」、経営と開発現場をつなぐ戦略支援SaaS「Findy Team+(チームプラス)」、開発ツールのレビューサイト「Findy Tools」、及びテックカンファレンスのプラットフォーム「Findy Conference」の5つのサービスを提供しています。

また日本国内に加え、2024年からはインドにて「Findy Team+」を展開。本ラウンドでの調達を機に、今後は韓国・台湾にも同サービスを展開し、グローバルでの事業拡大を加速していきます。グローバル進出の背景には、「技術立国日本を取り戻す」という設立趣意があります。企業成長の源泉であるソフトウェア開発において日本発のイノベーションを増やし、世界市場で競争力を持つ日本のIT企業を1社でも多く生み出すことを目指し、まずは当社がグローバルマーケットで通用する企業になることを企図しています。

 

◆ 調達の目的 - 新戦略3つの柱

この度調達した資金は、新たに以下の3つの戦略のもと活用していく予定です。

1.プラットフォームの強化

「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる。」をビジョンに、ITエンジニアの仕事探しに加えて、様々なDevOpsツール(※2)の利用機会拡大、大規模カンファレンスや先端技術の勉強会開催など、ITエンジニアの成長をサポートする事業を強化していきます。また、プラットフォームの拡大に向けて、ファインディの各種サービスを共通IDで利用できる基盤も構築していきます。

さらに、テック企業向けのエンジニア採用支援に加え、技術広報(エンジニア採用ブランディング)支援や開発生産性の改善、DevOpsツールの利活用最適化など、プロダクト開発全般において支援できるサービスおよびコンサルティング基盤を整えていく予定です。

(※2)ソフトウェア開発と運用を効率化するクラウド型支援ツール

 

2.グローバル進出本格化

既存プロダクトである「Findy Team+」のグローバル進出を本格化します。2024年より進出しているインドに続き、今回の資金調達により、韓国・台湾に進出します。2025年夏に韓国にて拠点開設、来年を目途に台湾での拠点開設を目指します。またインドに進出する日本企業の増加にあわせ、当社が培った知見をもとに他社のインド進出も支援していく予定です。こうした活動を強化していきながら、2028年にはアジアでの導入企業1,600社を計画しています。さらに、アジアのみならず、欧州でのプロダクトニーズも並行して調査していきます。

 

3.生成AI活用を推進するプロダクトの開発

ソフトウェア開発において生成AIが欠かせないツールとなっている現状にあわせ、開発における生成AI活用を促進する新規事業を展開していきます。

 

 

◆ グローバル進出本格化に向けた取り組み

インドはIT人材が豊富であり主要経済国のなかでも高い水準での成長トレンドを迎えていることから、当社の「Findy Team+」は2024年よりインドに進出しており、今後は韓国・台湾へも本格進出していきます。

韓国はIT分野においても高度な技術力を有しており、ITエンジニアの数も約84万人(※3)とアジアの中でもトップに入ります。また韓国のスタートアップ・エコシステムは2020年以降の第2次ベンチャーブームを経て急成長を遂げており、世界各都市のスタートアップ・エコシステム・ランキングでは欧米の各都市が上位を占める中、ソウル市は12位にランクし東京都(15位)を上回るなど、アジア有数の成長市場といえます(※4)。

台湾においては長年、電子機器や半導体分野で世界的競争力を持ち発展してきました。近年では、IoTやAI、ビッグデータといった先端IT分野でも急速な成長を遂げています。台湾政府は今後のグローバルIT需要に対応するため、AIやIT人材の育成に力を入れており、2019年にはAI・IT技術に精通する人材を毎年1万人育成する計画を始動するなどプログラミング教育やAI教育の必修化を推進しています。

上記のような韓国・台湾におけるIT需要の高まりを受け、当社ではグローバル進出先として韓国・台湾への事業展開を本格化していきます。また各国におけるこれまでの取り組み、今後の展開については以下の通りです。

(※3) ヒューマンリソシア株式会社「2023年版データで見る世界のITエンジニアレポート」(2023年12月13日)

https://corporate.resocia.jp/hubfs/dl/dl_itreport_vol.09.pdf

(※4) 日本貿易振興機構(JETRO)「【特集】2024年注目のアジアビジネストピック」『JETROビジネス短信』」(2024年3月4日)

https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2024/0301/2b01cd82c17dbaba.html

 

インド

先行して進出しているインドにおいては、引き続き「Findy Team+」の導入拡大を目指していきます。同時に、インド進出を通して培ってきた現地での拠点設立の知見や、現地企業とのネットワークを通して、インドにおける日系企業のプロダクト開発拠点設立も支援していくことを目指します。

直近では、現地企業のCTO、VPoEなどのテックリーダーやインドに進出している日本企業を集めて、開発生産性や開発者体験について議論するラウンドテーブルも開催しており、過去には「開発の量と質を両立するなかで特に重要なことはなにか」や、「技術的負債」「2025年にテックリーダーが注力すべきこと」など多様なテーマで実施してきました。これまで8回開催し、120人以上の現地企業リーダーなどが参加。開催都市もバンガロール、プネー、ノイダの3都市でそれぞれ実施し、ムンバイやハイデラバードでの開催も今後検討しています。

豊富なネットワーク構築とともに、「Findy Team+」については進出から3年の2027年にはインドのみで300社導入を目指します。また、将来的にインドをハブとした英語圏への展開も見据えグローバルでの事業拡大に向けて取り組んでいくことを計画しています。

インドでのラウンドテーブル開催の様子

 

韓国

2024年より韓国での「Findy Team+」利用ニーズを調査したところ、実際現地のテック企業では様々な開発生産性に関する数値の計測を始めており、より効率的に深く分析して改善を図りたいという需要が高まっていることが明らかになりました。現在、日本にも進出している美容医療アプリ「カンナムオンニ」を展開するHealingpaper Co.,Ltd.、組織のパフォーマンス管理支援SaaSを展開するLemonbase Corp.、クラウドデータ保護プラットフォームを展開するQueryPie, Inc.の3社にて活用されています。

今後の展開加速に向け、2025年4月には「Findy Team+」にて韓国語対応を実現しました。また5月には現地でのイベントとして取締役CTO 佐藤からは日本のAIトレンドについて発表するなど、韓国でのイベント開催も行っています。今後も韓国での拠点開設により、現地テック企業の開発生産性可視化・向上の支援を強化し、韓国での導入企業は2028年までにトライアル含め800社を目指します。

取締役CTO 佐藤による韓国現地でのイベント登壇の様子

 

台湾

韓国同様、台湾においても開発生産性の計測ニーズが高まっていることが「Findy Team+」の進出背景です。台湾ではパートナー企業としてデジタル人材マッチングプラットフォーム「Yourator」とともに現地でのサービス展開を進めています。パートナー企業であるとともに、「Yourator」の開発においても「Findy Team+」が活用されています。今後は台湾現地でのイベント出展などを通して活用企業を拡大し、台湾での導入企業は2028年までにトライアル含め500社を目指します。

Yourator社での導入事例

Findy Team+が台湾企業にて本格導入開始。エンジニアチームの導入で得られる協力体制のメリットとは?

◆ グローバル導入企業からのコメント

【インド】

Abhideep – CTO, Ria Insurance Brokers

Findy Team+ is a very useful platform that provides great insights into how your development team actually gets work done, helping you focus on what truly drives meaningful improvements.

A Case Study of Abhideep – Driving Development Excellence with Data, Not Gut Feeling at Ria Insurance

https://en.findy-team.io/customers/Ria-Insurance

 

RIA Insurance Brokers社 CTO Abhideep氏

「Findy Team+」は、開発チームがどのように成果を出しているかを可視化してくれる非常に有用なプラットフォームです。真に意味のある改善に集中するために、優れたインサイトを提供してくれます。

導入事例 – 勘ではなくデータで、開発の質を高める ― Ria Insuranceの実践

https://en.findy-team.io/customers/Ria-Insurance

 

【韓国】

Healingpaper社 CTO Kyle氏

CTOとして、プロダクト開発のスピードと働き方の改善を最重要課題として取り組んでいます。「Findy Team+」は、開発フローをデータに基づいて可視化することで、直感や同僚の言葉に頼っていたボトルネックの特定を具体的に識別し、改善の糸口を見つける可能性を示してくれました。特に、コードの作成からマージまでの流れを立体的に分析できる点は、エンジニアリング組織の透明性を高め、持続可能な開発文化の構築に大いに役立つと期待しています。最近、当社では開発手法を全面的に見直し、さまざまな変化に取り組んでいますが、「Findy Team+」はそうした変化が実際に改善につながっているのかを定量的に測定し、方向性を点検できる重要なツールになると考えています。

 

【台湾】

Lawsnote社 CTO Ray Hsieh氏

技術責任者として常にエンジニアチームの効率化と持続的な成長を重視しています。そのような中「Findy Team+」を導入したことで、私たちはチームの開発状況を客観的なデータで把握できるようになりました。各エンジニアのコミット頻度やマージリクエストの処理時間、全体の開発ペースの変化まで、一目で確認できます。

これにより、チームリソースの最適な配分を判断できるようになっただけでなく、開発プロセスのボトルネックの早期発見・対応も可能になり、コラボレーションの形を最適化することが可能になりました。「Findy Team+」は、私たちの技術マネジメントにおいて欠かせない意思決定ツールとなっています。

 

◆経営と現場をつなぐ戦略支援SaaS「Findy Team+」とは

グローバル市場でも展開を進めている「Findy Team+」は、開発データを意思決定に活かす、経営と現場をつなぐ戦略支援SaaSです。特許取得の独自技術を用いて、GitHub、GitLab、Jiraなどの開発データを解析。開発組織のパフォーマンスを測る国際的な指標やフレームワークに基づき、チーム・個人の両面から開発生産性・開発者体験の可視化・向上を支援します。

さらに、プロジェクトごとのリソース投資や成果の分析、生成AIによる開発状況の解析を通して、組織のボトルネックや注力すべき領域を明確化。AIエージェントなどのツール選定や開発プロセス全体の改善にも貢献します。これにより、施策のビジネスインパクトを見極めた上で、データドリブンな戦略的意思決定に寄与します。

2021年10月の正式リリース以降、約850社(トライアル含む)が導入し、開発組織の生産性向上とビジネス成果の最大化を支援しています。

 

◆ファインディ株式会社について

2016年に創業したファインディ株式会社は、「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる。」をビジョンに掲げたスタートアップです。エンジニアが不安なく挑戦できる世界共通のプラットフォームを作るために、世界中のエンジニアが使用するソースコードやイシューを管理する開発プラットフォームである「GitHub」「GitLab」「Jira」等のデータを解析し、エンジニアスキルや生産性の可視化を実現してまいりました。その技術をもとに、IT/Webエンジニアの転職サービス「Findy」、ハイスキルなフリーランスエンジニア紹介サービス「Findy Freelance」、及び経営と開発現場をつなぐ戦略支援SaaS「Findy Team+(チームプラス)」を展開。国内外のエンジニア人材不足やDX内製化、人的資本経営の課題を解決しています。当社が展開するサービスの累計会員登録数は約20万人、登録企業数は3,000社(※5)まで成長。その中でも、経営と開発現場をつなぐ戦略支援SaaS「Findy Team+」は、国内外のスタートアップ企業から大企業まで約850社(トライアル含む)にお使いいただいております。

  • 会社名:ファインディ株式会社 / Findy Inc.
  • 所在地: 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー 5階
  • 代表者: 代表取締役 山田 裕一朗
  • コーポレートサイト : https://findy.co.jp/

(※5)Findy 転職、Findy Freelance、Findy Team+、Findy Toolsの4サービス累計での登録企業数及び会員登録数です。なお、1社又は1名の方が複数のサービスに登録している場合は、そのサービスの数に応じて複数のカウントをしています。

 

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